導電樹脂とは
プラスチックは、その表面電気抵抗が10の14乗Ω以上という電気絶縁材料ですが、絶縁性とは全く逆の導電性を与えることにより、絶縁性という受動的応用面から、導電性という能動的機能性応用面へと大きく発展しつつあります。
導電性プラスチックには、本来の高分子の構造に由来する導電性を保有する本質的な導電性プラスチックと、非導電性プラスチックに無機導電体を充填することにより、導電性が発現する複合導電性高分子(導電性付与プラスチック)とがあります。
導電性付与材として、グラファイトや金属粉末を利用することは1889年の英国特許に見られ、アセチレンブラックの効果については1934年に、また、カーボンと金属の組合せ効果については1954年のイギリス特許に見られます。現在でも、プラスチック中にカーボンブラックやグラファイトの粉末・繊維、金属の粉末・繊維を分散複合した導電性フィルム・シートは実用化製品の中心的存在となっています。
導電性プラスチックは、その軽量性を活かした新しい導電材料として、電気・電子分野、オプトエレクトロニクス分野、エネルギー分野(電池)など、多岐にわたる応用の可能性が秘められています。当社ではプラスチック製半導体部品の空容器(QFPトレイ、マガジンスティック、リール)を中心に回収、再生(リサイクル)に取り組んでおります。
導電樹脂のリサイクルフロー
リユースできない半導体容器(トレイ・リール・マガジンスティック)を当社で回収し再資源化しております。